カプリコーン・インターナショナルホテル [フィジー]
今回の旅で不安だったことの一つは、ナンディで宿泊するカプリコーン・インターナショナルというホテルでした。
フィジー~日本間はエア・パシフィック航空と大韓航空(ソウル乗り継ぎ)でアクセスできるのですが、どちらの航空会社も帰国便はナンディを朝出発するので、帰国前日はナンディで一泊する必要があります。手配をお願いした旅行社では、追加料金なしで宿泊できるナンディ市内のホテルはカプリコーンでした。
カプリコーンと言えば……格安フィジーツアーで使われる安ホテルとして有名。追加料金を払ってアップグレードさせるか、一泊だけだからカプリコーンのままでいくか、結構迷いました。情報収集していた Tripadvisor にもいい口コミはあまりのっていないし…。
結果、フィジーの最終日で変なところには泊まりたくない気持ちはあるけれど、一泊だけだし、どんなところか見てやろうじゃないか、という冒険心の方が勝って、そのままカプリコーンに宿泊することを決めたのでした。
プライバシーを守りたい時や、部屋にいるときはドアに掛かっているカーテンを常に閉めていなければなりません。だって中が丸見えなんだもの。
客室はビジネスホテル並の広さ。極端に狭いわけではないです。ベッドもダブルベッドの他にシングルベッドが置いてありました。シーツや枕カバーもきれいで、清掃は行き届いているようでした。
テレビやエアコン、ミニ冷蔵庫(ミニバーはなし)、セーフティボックスのほかに、ティーセットが置いてありました。フィジーはどこのホテルにもあるみたいです。
バスルームもビジネスホテル並の広さ。シャワーのみでバスタブはありません(当たり前か)。アメニティはすっごく小さな石けんのみです。タオルもバスタオルが一人一枚づつしかありませんでした。シンプルと言えばシンプル…。シャワーのお湯もちゃんとでるし、水回りの問題はありませんでした。
ドライヤーをフロントで借りたら電源が壊れていて、正直使っていてめっちゃ怖かったです…。
ホテルの規模は思っていたよりは大きく、お土産屋やツアーデスク、レストランにバー、プールがあります。(調べた情報ではスパもあるらしい) プールには滑り台がついていたりして、小さなお子様が遊んでいました。バーは夜になると(一応)生ギターと歌のバンド演奏が行われていました。難点はエレベーターがないということ。ポーターがバゲージダウンに来てくれなかったので(来る気配もなかった)自分たちで荷物を運んだのですが、荷物を持って階段を下りるのは大変でした。2階建てだからまだいいのですが。
スタッフの対応は可もなく不可もなく。フロントのお姉さんは無愛想です。リゾートのフレンドリーな対応と比較してしまうとかなりへこむのですが、ナンディのホテルはどこもそうなのかもしれない、と思いました。ただ、とても親切なスタッフもいました。私が部屋のセーフティボックスの使い方をよく読まずにロックさせてしまったところ、たまたま通りかかったスタッフの人に声をかけたら、機械担当の人をすぐ呼んでくれて、その機械担当の人も私がちゃんと使えるようになるまで、セーフティボックスの使い方を教えてくれたのでした。親切にしてもらいましたよ。
泊まってみた感想は……カプリコーンにしてよかった、とも言えないけどカプリコーンにしなければよかったというほど悪くもなかった、というレベル。空港に近く、市内へも車で10分ほどで行けることから、トランジットに使うホテルだったら別に問題はないと思います。ただフィジーの滞在がこのホテルだけだったら、正直かなり寂しい&わびしいものになると思います。
必要最低限のものは揃っていても、ホテルライフを楽しむような雰囲気ではないし、一応周りにレストランはあるけれど他は何もなく、海やクルーズ、観光に出るには毎回車を手配して出かけなければいけないからです(タクシーの相場は市内まで7フィジードル)。このホテルだけではフィジーらしさを味わうことはできないかな、と思います。それでも構わない、という人には安く泊れるお得なホテルになるのかもしれません。
ナンディ滞在には、空港付近のホテル(カプリコーンやメルキュール)のほか、リゾート気分を失いたくないという人にはデナラウ港近辺のホテルという選択肢もあります。デナラウにはシェラトンやウェスティン、ヒルトンなどのメジャーホテルがここ何年かで立ち並ぶようになり、一つのリゾートエリアをつくっています。施設やサービスは一定レベル以上のものを求めることが出来るので、安心感があります。港に近いのでクルーズや島へのワンデイトリップに行きやすいですし、町にも観光にも行こうと思えば行くことが出来ます。
冒険したいという方はカプリコーンにどうぞ。くれぐれも一泊だけでね……。
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